関東部会のお知らせ
下記日程にて関東部会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参集下さい。尚、今回もテーマを設定しました。趣旨については下記をご参照下さい。
出席連絡は、下記よりGoogleフォームからご連絡下さい。特に席の準備などがありますので、懇親会ご参加の方は、必ずご回答ください。〆切10月末日
関東部会部会長 福山秀夫
日時:11月11日(土)13:30~17:30
場所:明治大学駿河台キャンパスリバティタワー(7F)1071教室
〒101-0062 千代田区神田駿河台1丁目1
開催方式:対面方式とZoom併用のハイブリッド方式
テーマ: 「サプライチェーンの再構築と港湾及び内陸港(ICP)」
13:30~ 挨拶
講演(講演30分、質疑応答15分)
13:35~
「インランドデポの役割―今ある課題を克服するために」
吉田孝美氏(吉田運送株式会社社長)
14:20~
「荷主としてのCRUと企業間および官民・複数企業連携による推進事案例」
武山義知氏(株式会社クボタ物流統括部 担当部長)
15:05~15:20 休憩15分
研究報告 (報告25分、質疑応答15分)
15:20~
「コンテナターミナルのドレージトラック予約制の課題に関する考察」
渡辺日佐夫(NPO首都東京みなと創り研究会)
16:00~
「ミドル・コリドーにおけるアゼルバイジャンとバクー港の役割」
町田一兵(明治大学商学部教授)
16:40~ (報告25分、質疑応答15分) 「韓国のスマート港湾の政策と持続性について」 キャンセルとなり、下記の報告となりました。
李 貞和(神奈川大学・特任准教授)
「中国の一帯一路の現状と展望-グローバル・サプライチェーンの視点から」
福山秀夫(日本海事センター)
17:20~ 会長挨拶、連絡事項他
18:00~20:00 懇親会
開催趣旨
コロナ禍が収束しつつあり、海上コンテナ輸送の混乱は正常化しています。運賃高騰の嵐は収まり、低運賃の嵐が吹き荒れています。欧州では、これに加えてウクライナ戦争が発生し、欧州航路の荷動きは、長期的には減少傾向にあります。東地中海航路は、2月に発生したトルコ・シリア大地震の復興需要の影響で、アジアからの輸送量が増加しています。
コロナ禍で中国経済は打撃を受けたにも関わらず、港湾の取扱量は増大しており、2022年も2021に続いて、世界トップ10のうち7港は中国港湾でした。なぜ、中国港湾はこんなに強みを発揮できるのでしょうか。その要因は、中国の国際物流戦略にあると思われます。港湾戦略、海運戦略、鉄道戦略の連携が大きな要因と思われます。現在、グローバル・サプライチェーンの再構築の機運が高まっていますが、中国の国際複合輸送の活用が期待されています。翻って日本の国際物流の状況はどうでしょうか。国際戦略港湾もある程度の成果は上げていますが、地方港湾は、韓国船の活躍により、なんとか成長を維持している状況です。中国やアセアンに進出し国際分業を推進している日系企業のグローバル・サプライチェーンの再構築、強靭化、最適化の動きは、広がりつつあり、船社とのWin-Winを目指す動きも登場しています。いま、サプライチェーンの再構築、強靭化、最適化の中で、港湾が果たす役割が注目されています。コロナ禍で機能不全に陥る場面もありましたが、それを助けたのが、内陸インランドデポ(ICD)やポート(ICP)でもありました。日本では、まだまだ未発達の分野ではありますが、空コンテナ保管機能だけではなく、CRU(Container RoundUse)などの機能も拡大しており、新たに船社のCY機能としての役割も期待されているところです。
今回の日本港湾経済学会関東部会では、内陸港の最も多い関東における港湾との関係を、荷主、船社との関係も含めて取り上げることにし、ICDやICPの関係者や荷主にご講演をお願いしました。 関東部会部会長 福山秀夫